六条大麦から麦茶を作ってみよう!
仕事帰り、家に向かって車走らせてたら収穫直前の麦畑が夕日に照らされて、金色の原っぱになっていたので車を停めてしばし眺めた。
まさしく麦秋だね。めっちゃ綺麗だ。麦と言えばビール?麦茶? 手作りで麦から作れるのかな?帰ってネットで調べてみた。
育てられていた品種は、六条大麦と言う品種で、押し麦や麦茶などによく使われていて、福井県が生産量日本一らしい。
ビールは六条大麦でも出来なくは無いようだが、国内のビール作りでは余り使わないらしい。しかし麦茶なら六条大麦でバッチリ!割と簡単に出来そうだ。 家の物に収穫が始まったら少し分けてもらっておいてほしいと伝える。
一日で辺り一面の麦畑が一気に収穫された日の翌日、麦貰っておいたよ!と聞き、見に行くとバケツ一杯の麦穂があった。
我の中ではコンバインで脱穀したのを想像していたのでちょっと困る。
コンバイン入り口で手刈りした物や、こぼれ落ちた麦穂を拾い集めてきてくれたらしい。
六条大麦の脱穀をしよう
家は古くからの農家で、何でも取っておく人がいるので、千把扱き(せんばこき)も唐箕(とうみ)も蔵を探せば実物が有る、が、有るのと管理保管されているのは別、山積みの中か使えるか分からない物を引っ張り出してくるのは大変なので今回は手もみで脱穀する事にしよう。
手袋をしてもみ合わせると、良く乾燥していた麦穂は、ぽろぽろと簡単に脱穀できた。
娘と二人遊びがてらに話しながらぼちぼち進める。途中友達も遊びに来て手伝ってもらう。
ストロー状の麦わらとヒゲの付いた麦粒に分離できた。
麦穂から麦茶を作ろう 風選を利用したとうみ分別
ヒゲの分解は丈夫なビニール袋に入れて、わしゃわしゃと揉みこむと良い感じにポキポキ折れたよ。しかしこのヒゲどうやって取り除こうか...。
分離方法をネットで調べてみると、扇風機と段ポールで、簡易とうみを作成している人がいた。なるほどこれならすぐに出来そうだ、本物のとうみを引っ張り出してメンテナンスするよりずっと楽そう。
制作時間2分セッティング5分かけて、高性能風選システムが完成~ 何が大変で畑まで電源を引くのが....
ヒゲを飛ばしたあとの掃除をめんどくさがったら、畑まで電源を持ってく方が大変だったという。
まあ過程はどうでもよい。結果オーライだ、最初風力のバランスが悪くて少しこぼれてしまったが、綺麗に分離することができた。
こぼれ落ちた麦は秋に芽を出すかな?
六条大麦の洗浄・天日干し
次に水洗い、浮いてしまう麦は捨てて何度も水を変えてきれいに洗う。
広げて天日干ししたらこの日は終了。
六条大麦から麦茶を作る 焙煎作業
とりあえず半分をフライパンに広げて中火で炒める。最初やや青臭い麦の香りが、10分後ぱちぱちと白く弾け始める頃には、だんだん香ばしく良い香りに代わっていく。
IHグリルでは今ひとつ焦げ目が付かないので、バーナーで直火焙煎、あっという間に焦げるので調整しながら炙る。
焙煎前より二周り程膨らんで、一部がはじけて白く割れている。焦げ目も良い感じに入って完成!
丸粒麦茶を飲んでみる
麦茶バックだと、強めの焙煎と凄く細かく粉砕するので僅かな麦で良く出るが、丸粒麦茶だとかなり沢山入れる必要が有るみたい。できたてを早速、沸騰したお湯にたっぷり入れて中火で10分程煮出してみる。
できたて熱々の麦茶を、遊びに来た友人とガレージで味わう。色合いは薄めだがほんのり甘くやさしい味わい。香りも良い。何とも贅沢だね。妻は豆茶っぽいっねって言ってた。香ばしい香りのおかげかな?
バケツ一杯の麦穂を脱穀から初めて約1.5日がかり、中々の手間がかかったが、良い経験でした、ちょこちょこと手伝いにきては、すぐ飽きてどっか行っちゃってた娘も、大きくなっても覚えているかな?ちなみに娘はいつもの麦茶の方が好き!と何ともつれない答えでした...。
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