ドアの防音、床の防音、ケーブルの埋め込みときて、最後は壁の防音DIYです。
音を防ぐというのはなかなか難しい物で、一箇所だけピンポイントでしてもほぼ効果が無いようで、広く確実に塞いでいかないといけないようです。
- 部分的な防音では意味がない
- 壁全体を防音するには面積が大きい
- 防音材=断熱材?
- 効果は高くコストは抑える
1.部分的な防音では意味がない
我が家は断熱にこだわった会社で施工したことも有り、かなり高断熱で、窓も3重サッシのため、外からの音はほとんど漏れてきません、家の前を宅急便のトラックが付けても全く気が付かないくらいです、しかし唯一音が入ってくるのは換気扇の一箇所、外に向けて貫通している穴一点それだけで、換気扇がある部屋は音が入ってくるのです。
というわけで、階下に足音を響かせたくないとかではなく、防音室もしくはスタジオなんて考えると、全体を底上げしながら防音していかないと意味がない感じですね。
2.壁全体を防音するには面積が大きい
6畳一間の防音環境でも、壁全体となるとなかなかの面積です、天井高2.5mとして2間の幅(3.6m)で9㎡、2面が2間、残りの2面が1.5間の幅なので合計31.5㎡ 畳一畳約1.8㎡なので、17.5畳分もの壁面積を防音処理するには、人件費を別としてもお金がいくらでもかかってしまいます。
3.防音材=断熱材?
防音を考えると、大きく遮音と吸音とを考える必要があります。遮音には重量と振動に動じない厚みが、吸音には厚みというか嵩高と適度な柔らかさなんかが必要みたい。
予算があるのなら別ですが、予算がないからDIYで安く仕上げたい訳ですから、価格による制約とのバランスを取りながら防音材を検討しました。
遮音材としては、低コストなら壁の石膏ボードを多重張りすることや、床の防音にも使用した遮音シートあたりが低コストの部類に入りますね、我が家では石膏ボードの多重張りは、現状復帰が困難な事と、廃棄の時のコスト(購入時よりもずっと高い)ことなどにより、遮音シート+現在の壁の空間にグラスファイバー追加を行いました。
ペラペラの遮音シートですが、重力に逆らって、片手で保持しつつタッカーで壁面に貼るのは大の男でもなかなか重いです。後脚立は必須です
幅2間分で約10mの遮音シートが必要です、石膏ボードに比べればはるかに軽いのですが、10mの遮音シートを運ぶとヒィヒィになる程度の重さはあるので、中々大変なDIYです。木工と違って建築DIYはキツい!
遮音シートの上には吸音材を張ります、面白いことに、吸音材として販売されているものは価格が高く、同じような素材でも断熱材として販売されているものはリーズナブルです。ただ断熱材は、本来壁の中等で使用するものなので、繊維が飛び散らないような処理がされているものを探さなければなりません。
候補1 安全な素材で軽くて扱いやすいが、価格がやや高く表面が剥き出しなので汚れは気になるか?
候補2 それっぽい見た目が楽しいウレタン系吸音材 軽量なので天井に施工するのによさそう
匂いや圧縮梱包から戻りにくいものもあるようなので要検討
最終選択品 本来は断熱材のボード状グラスウールだけど、表面を吸音の邪魔をしないガラスクロスというもので覆われている製品 10㎡でこの値段というのが決め手になってこちらを購入
購入したグラスウールボードの裏面はこんな感じで、黄色いグラスウールが剥き出しになっている、わた状でカット困難か?とおもったが サクサクと切れて杞憂に終わった。
後もう一点扱いに気になったのは、やや固定が難しいこと、金具で抑えるのもコスト高になるし見た目も悪い 超強力両面テープでも、固定はギリギリで、スプレーのりや金網を併用して固定するらしい。
で考えたのが、一部のガラスクロスを切って
タブを作り...
タッカーで打ち込んじゃえ!
タッカー固定した上に上の段を乗せて固定していく下の部分が少し浮き上がるので、価格が安く強力なアクリル系の両面テープで所々固定した
ガムテープ幅で20mでこの値段 コスパ○
できるだけカットせずに張り重ねていくと、2500mmの我が家の天井高と63mmほど合わない
25mmのグラスウールーボードに近い適当な幅の木材を求めてホムセンを回ったところ、2×3材がシンデレラフイット!
ワトコオイルのダークウォルナットで着色して固定した
壁一面を施工完了、床面のラグ設置の時も感じたが、吸音材の面積が増えるたびに、良い感じに残響音が減っていく。 オーディオルームとしても良い環境に出来上がった。後断熱材に囲まれててるから暖かかいね。
予算に余裕があるなら50mm厚もあるよ
その1
その2
その3