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【一泊二日の鍛冶体験】 武生ナイフビレッジの手作り鍛造ナイフ教室に参加したよ <DIY/手作り 鍛造ナイフ作り・越前打刃物>

一泊二日の鍛冶体験 カスタムナイフを手作りしよう

 記事に書いたつもりが、すっかり忘れていたらしい、少し前の話になるけれど、福井県の武生ナイフビレッジの手作り鍛造ナイフ教室に行ってきたよ。

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 写真はそのとき我が作ったナイフと皮ケースです。中々良い雰囲気でてるでしょ、剣鉈並みの厚みのあるしっかりとしたナイフ、がんばって研いだから切れ味も鋭いよ。

 

・手作り鍛造ナイフ教室

 一泊二日 体験料金28,000円 昼食2回、材料費含む、ホテル別 18歳以上

年二回開催の限定コース ナイフ作り教室

www.takefu-knifevillage.jp

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 タケフナイフビレッジは、越前の伝統工芸でもある打ち刃物の職人ギルド兼体験・販売施設。カンカンと鍛造の音が通年響き渡る工房には職人が製作している様子を見れる見学通路などもあり、手軽に鍛冶の世界を覗き見ることができる。


 また、包丁作り体験や、小刀は通年で教室が開かれており、一時間から半日程度で鍛冶体験ができる。その中でも一番どっぷり鍛冶の世界を体験できるのが、今回参加した手作り鍛造ナイフ教室になるよ。

 

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 手作り鍛造ナイフ教室は事前申し込みの年二回のみ、一泊二日の本格的な鍛冶体験コースだ。コースに参加してみるとリピート参加率が非常に高いのにびっくりした。ベテランの方は鹿角の柄や、オリジナルな刃物形状など非常に凝った物にチャレンジしている。

 

 ナイフ作り教室は初心者コースの他、経験者向けの上級コース、包丁作製コース等いくつかに分かれて開始、受付と開校式の後4.5人程度の班に分かれて、職人の方の指示の元開始です。

 

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 材料ナイフ用が鋼と軟鉄をサンドイッチ状に合わせた板材と、持ち手、持ち手に固定するためのリングの三点、後は革ケースの材料。職人の方が作るのと同じ様に、最初の行程から仕上げまでを経験する事が出来るワクワクする物でした。


 福井県で行われた手作りナイフ教室だが、来ている方々は殆どが県外の人、我の班も名古屋からが三人、関東からが一人の集まり、我は人見知りなので最初は緊張しましたが、皆がこの経験のために遠くから駆けつけている人だけあって、真剣に楽しもうという雰囲気があって、教室が始まったら部活動みたいに打ち解けた雰囲気に。楽しく経験する事が出来ました皆んなに感謝です。

 

熱々の鉄を打つ熱間鍛造から始まる

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 最初の行程は熱間鍛造、真っ赤に熱した鉄を打つ鍛冶と言えば最初に浮かぶ絵面です、これがまた最初っから中々難しい、途中何度か再加熱しながら真っ赤な鉄を叩きます。甲高い鎚の音が響き渡る最初からドキドキワクワクしたよっ。

 

 その後ハンマーで表面に出た黒皮を叩き取る、これはハンマーはかなり重く力がいるので中々大変。

 

冷間鍛造工程

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 黒皮が綺麗に取りのそげたら次に冷間鍛造行程へ、黒っぽい金属表面が、叩くにつれみるみる金属光沢を帯びてきて、ちょっとした感動!

 

ナイフデザインの決定 

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 次にイメージする刃先の形を描きうつす。我は先の鋭い感じのナイフを作る事にしました。デザインは好きな形状で作製出来るよ。

 荒形状の整形

 

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 プレス機のようなマシンで、荒形状を整形、あんなに分厚い金属が、ガスガスと簡単に切り取られていきます。鍛造されているけれどまだ焼き入れがされてないからできるんだね。

 

切り取り歪み除去

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  一度冷間鍛造のように少し刃物を打ち、切り取りのひずみを打ち直した後グラインダでの整形 に移ります。

 

グラインダでの整形

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  グラインダでの整形行程、徐々に形が鋭く鮮明になっていきます。手仕上げで形を整えたら、刃先形状も整形していきます。

 

 

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 大体の形状が見えてきた、刃の厚みが包丁の三倍以上はあるのでズシッとした重さがあります。両刃だし写真の印象よりずっとごつい感じだよ。

 

泥付け

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焼き入れ時の割れ防止のため、泥をつけバーナーで一度乾かす。これで熱の刃物への伝わり方を調整するみたい。

焼き入れ

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 高温で溶けた鉛の中でナイフを加熱、赤く輝くナイフを水につけると、音とともに水蒸気があがる。ダイナミックな光景でとても楽しい。うまくタイミングが取れないとここで三層の鋼が剥がれて割れてしまうこともあるらしい。

 

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焼き入れ後のナイフたち、みんな思い思いの形です。

 

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みんな真剣ながら楽しい雰囲気 大人の部活動みたいです

 

持ち手の接合

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 途中昼食等はさんで、持ち手と接合するための行程をしたら夕方の空気、一日思いっきり新しい経験をしたので体はくたくたですが楽しかった。

 夜は飲み屋に場所を移して体験者と職人の方々との懇親会が有り盛り上がりました。抽選会では豪華に師匠達の打った刃物が当たりました。商品が豪華でこれだけで親睦会参加費丸々飛んでしまうのでないかと思ったよ。

 

鍛造ナイフ教室二日目・研ぎ出し 機械砥石

 

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二日目は革ケース作りと研ぎ行程

 革の加工は経験があるので、こつこつとすれば仕上がりますが、研ぎは全行程で最大の難所、どうしてもうまく行かない所は、職人さんが手直ししていただけるので、えいやでいくしかないね、焼き入れしてキンキンに硬くなった刃先を研いで仕上げます。

 

研ぎ出し 手仕上げ

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 刃付けの最後は砥石と格闘、昨日のハンマー作業で既に筋肉痛なので中々大変。

 

革ケース作り

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革ケースは少しレザークラフトの経験があるので着々と進みます。

 

銘入れ

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以外と難しい銘入れ作業。刻印の角目を使ってくさび形で打つとカッコ良いのですが、なかなか思い通りにはいかないので難しい。

 

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無事完成っ! 一生物の道具として大切にしよう。

 

 体験物は難しい物の方が面白い気がする。価格が高い体験ではあるが、まる二日間遊び切ったので満足度が高かったです。メンバーにも恵まれて楽しかったよ。

 

異種金属が鍛造で混ざり合って出来るダマスカスの文様、なんか雰囲気あって好きです

 

SK11 両面ダイヤモンド砥石 #400 #1000 204×65×7mm

SK11 両面ダイヤモンド砥石 #400 #1000 204×65×7mm

 

  鍛造ナイフ作り体験以降、二つの砥石を買って、包丁や鉋を研いでいます。そう難しくないし指先の指紋がカリカリと引っ掛かるくらい研げると綺麗に切れてかなり嬉しい。

KING キング仕上砥石 F-3型 #4000

KING キング仕上砥石 F-3型 #4000