今回はイノシシ肉を調理して食べてみたい。
クマと違って猪は流通もそこそこあるので、食べたことある方も多いのではなかろうか? 田舎料理として牡丹鍋を振舞っているお店もあるし、豚と近い種類だけあって味も想像つきやすい。
牡丹鍋なんかより手軽に作れるものをと思い、今回は他人丼を作ってみたよ。
イノシシ肉について
今回もいつもお世話になっている方から、猪肉をいただいたのだが、塊がでかい...
イノシシ一匹さばくと、一気に大量の肉ができるわけで、ちっちゃい袋にちまちま入れるのは大変なのだろうが、最大サイズのジップロックに詰められるだけ詰めて、冷凍室に入れたと思われる感じで、バレーボール並みの冷凍肉の塊であった。流石に一般家庭の冷凍庫にこれは入らない、なんとかして小分けしたかったのだがこれがまず苦戦した。
包丁も全く歯が立たないし、新品の刃をつけたノコギリで切ろうかとも考えたのだが、お肉にそれもちょっと抵抗があるというわけで、ギザ刃のパン切り包丁で頑張ることにした。
肉を押さえつける手がかじかみながら格闘すること20分ほどかかって、ある程度小分けに成功。今回使用する分を除いて、普通サイズのジップロックに詰めて再度冷凍庫に収めた。
今回はどのような個体か聞いてないので、大きさ性別は分からないが、たぶん若い個体かメスなのだろう、罠で捕獲されたものなので、血抜きは適切にされているようだ、臭みもほとんど感じない食べやすいお肉であった。
猪肉の下ごしらえ
イノシシ肉の下ごしらえは、クマやシカに比べると楽である。豚とよく似て脂分が多い肉なので、比較すれば随分柔らかいのである。(と言っても豚よりは若干硬い)
今回は、カレー用位の大きさの角切り肉のまま、パスタを茹でるように多めのお湯を沸かし、3センチ角程度の生姜を薄切りにして加え10分ほどアクを取りながら煮立てて、茹で上げたお湯とともに冷まし下ごしらえとした。
イノシシ肉の調理-他人丼を作ってみた
材料とレシピ
- 猪肉(200g) 細切り
- 玉ねぎ一個半 千切り
- 人参1/2本 千切り
- エリンギ2本 薄切り
- 生姜 2センチ角 (下ごしらえ除く)
- 卵 2個
水と調味料
- 水 300cc
- 麺汁 100cc(だし汁)
- 日本酒50cc
- 醤油大さじ2
- 砂糖少々
野菜は上記を参考にカットして、下ごしらえ済みの猪肉を確認する、今回の猪肉は脂肪が多かったので、脂肪の塊部分は半分程度に減らし、カレーサイズのものは、短冊サイズにカットした。
水と酒、麺汁を沸かして、玉ねぎ、人参、入れ茹でる。
玉ねぎのアクを取り終えたら、下ごしらえ済みの猪肉と、生姜を加え、再度アクを取る。
一煮立ちしたら、エリンギと醤油砂糖を加え、中火で10分煮る。
最後に溶き卵を入れて、再度沸騰する直前に火を消し他人丼の完成っ!
肉の下ごしらえを除けば全く普通の他人丼の作り方です。
猪肉はアクも臭みも強くない上、あまり硬い肉ではないので、下ごしらえでアクを取れば、厚切りの豚肉くらいの感じで扱えるので楽ですね。
猪肉を食べて見る
茶碗に持って家族で早速いただきました
肉が分厚い分食べ応えがあります、脂肪分が豚肉より甘いというか味が濃く感じますね、肉の味は豚肉に近く、筋的な硬さも感じませんね。臭みも特になく食べやすく美味しいお肉でした。
他の豚肉料理でも大体そんな感じでいけます、焼肉だと下ごしらえなしなので楽ですが、個体によっては火を入れる瞬間に獣臭さを少し感じることはありますね、カレーや肉じゃがなど煮込み料理はばっちり似合います。めっちゃ美味しいですよ。
人気狩猟漫画、野山を歩き動物をよく知り、食べ方を考える。そんな体験をしたくなります。